TAPKOPビレッジの空撮
CO-OWNERSHIP × COMMUNITY

なぜ別荘は共同で持つべきか

別荘を一人で持つことの、最大の問題は孤独ではない。

孤独は対処できる。友人を呼べばいい。問題はもっと構造的なところにある。

日本で別荘を単独保有している人に「年間何泊使いますか」と聞くと、平均して10〜20泊という答えが返ってくる。繁忙期に2〜3週間、連休に数日。残りの340日は、建物がただ存在しているだけだ。固定資産税、管理費、修繕積立、光熱費の基本料金——それらは使っても使わなくても発生する。

つまり単独保有の別荘オーナーは、1泊あたりのコストが異常に高い宿泊施設を所有している状態にある。

管理が体験を壊す

コスト問題は計算すれば見えるが、もっと見えにくいコストがある。それが「管理の負担」だ。

別荘を持つと、管理のことを考え続けることになる。水道管は凍っていないか。草は伸びていないか。屋根は大丈夫か。虫は入っていないか。設備は動くか。次に行く前に予約しなければならない管理業者がいて、到着してみると何かが壊れていて、帰ってきたら業者に連絡して——そのサイクルが続く。

本来、別荘は「日常から逃げる場所」であるはずだ。ところが別荘の管理が日常の一部になった瞬間、そのコンセプトが崩壊する。「逃げる場所」が「追いかけてくるもの」になる。

別荘の管理が日常の一部になった瞬間、「逃げる場所」が「追いかけてくるもの」になる。

これは感情論ではなく、実際にそういう理由で別荘を手放す人が多い。国内の中古別荘市場に出てくる物件の相当数が、「管理が大変になった」という理由で売りに出されている。

共同保有の数字

SOLUNAは、1物件を5〜20人で共同保有するモデルだ。TAPKOPを例に取ると、こうなる。

¥1.2M〜 1口の購入価格
30泊 年間保証泊数
¥0 管理の手間

1口あたり¥1.2M〜で、年間30泊の利用権が保証される。管理はSOLUNAが全部やる。チェックイン・チェックアウトの手続き、清掃、設備メンテ、予約システム——全部込みだ。オーナーは「行く」とだけ決めればいい。

30泊÷1口で計算すると、1泊あたりの実質コストは4万円前後になる(購入価格を10年で割り戻した場合)。同等の宿泊施設をその価格で借りようとしたら、かなり難しい。それが共同保有の経済的な優位性だ。

ただし僕は、この話を経済合理性だけで語りたくない。

本当の資産はコミュニティだ

SOLUNAの共同オーナーになると、物件の利用権だけではなく、一定の美意識と価値観を持つ人たちのネットワークに入ることになる。

これは抽象的な話ではなく、具体的に起きていることだ。弟子屈のTAPKOPのオーナーたちは、互いに知り合いになった。東京のスタートアップ創業者と、北海道出身の建築家と、ハワイ在住のサーファーが、同じ焚き火を囲む。そういう接触が起きるのは、同じ場所を「持つ」という関係があるからだ。

ホテルや民泊では、この接触は起きない。チェックインしてチェックアウトすれば、そこで終わりだ。「所有」という関係は、継続的な関係を作る。

所有という関係は、継続的な出会いを作る。ホテルでは起きないことが、ここでは起きる。

もちろん、誰とでも相性が良いわけではない。だからSOLUNAは、オーナーになる前に必ず個別面談をする。価値観の一致を確認する。物件への期待値が近いかどうかを確かめる。それは選考ではなく、マッチングだ。「この人たちと一緒にいたい」と双方が思える関係を作ることが、体験の質を決める。

別荘のロンリネス問題

少し個人的な話をする。

自分が最初に別荘的なものを持ったとき——といっても一人で持ったわけではなく、グループで使う場所だったが——一番良かったのは「行くと誰かがいる可能性がある」ことだった。

「一人で自然の中にいたい」という気分のときもある。でも、「行ったら誰もいない」と「行ったら誰かがいるかもしれない」は、同じ「一人で来た」でも質が違う。後者には開かれた感覚がある。

そしてその「誰か」が、たまたまフロントで顔を合わせるだけの赤の他人ではなく、同じ場所を共同保有する人間だということが、会話の文脈を作る。「最近どう」から始まる話が、案外深いところまで行く。

時代は「所有から体験へ」ではなく

「所有から体験へ」という言葉が流行ったことがあった。モノを持つよりも、体験に使う方がいい、という主張だ。サブスクリプション経済の文脈でよく語られる。

でも僕は、それが完全に正しいとは思っていない。正確には「単独保有から共同保有へ」だと思う。

所有には体験にはない継続性がある。「自分の場所」という感覚は、何度行っても「初めて来た」としか感じられないホテルとは質が違う。その場所に自分が投資しているという事実が、体験に重みを与える。共同保有はその「所有の良さ」を、コストと管理の問題を解決しながら享受できる形だ。

同じ美意識の人たちと、良い場所を持つ。それが、今の時代における別荘の正しい持ち方だと思っている。

始め方

SOLUNAのオーナーになるには、まず個別相談から始める。どの物件が自分に合うか、年間何泊使えそうか、どんなコミュニティに入りたいか——そういった話を30分でする。選考ではなく、マッチングだ。

1口の購入価格は物件によって異なるが、北海道弟子屈のインスタントハウスは¥120万〜から始まり、TAPKOPは¥180万〜の口数設定がある。年間30泊の利用権がついて、管理はゼロ。

「別荘を持ちたいけど、一人では持てない」と思っていた人に、SOLUNAはある。

ビレッジのデッキからの眺め
Y
濱田 優貴
Enabler Inc. CEO / 柔術青帯 / 共同保有リゾートSOLUNA創業者
SOLUNA JOURNAL

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